平面を起こす


 とうとう春もやって来て、近くの小森ではうぐいすが毎日の様に

 鳴いています。

 暖かくなると日も長くなって来て、制作も捗ります。

 
 最近、制作を進めていると、ふと最近の悩みを考え始める。

 それは「平面を起こす」事。否、起こしたい事。

 画像の様にただ絵を起こすのではないのですが。。

 
 考え始めたのは先日終了したTARO展の期間中で

 自分が展示していた作品の弱さを感じた事からでした。

 絵自体の強さ弱さの問題ではなく、平面の問題です。

 平面は色んな手法で色んな作品があります。

 どんなに度肝を抜いた作品を描いても、

 鑑賞者がその作品と平行になれば、ただのパネルの側面でしかない。

 真正面から見るのは勿論、斜め45度がギリギリ良く見れる角度です。

 それに引き換え「立体」は180度作品が見れる。


 でもただ立体をやれば良い、というのでなく

 今まで培った「平面」の技術をどうにか「立体」に作ってみたいと

 思っています。

 6月の個展ではその初めの試みが試せる展示になればと思う。

 個展も色んな意味で挑戦です。
 
 「平面を起こす」

 他の人はもう気付いているかもしれませんが

 今、僕は強く思います。